CAVIN 大阪屋の「ヘッドホンフェスタ」で聴いてきました

 

radiusブースにて

radiusブースにてradius担当者様のご好意で写真を撮らせていただきました。感謝。

 

8月1日・2日でCAVIN 大阪屋さんで開催された「第3回ヘッドフォンフェスタ」に顔を出してきました。
去年もこの時期に開催されていましたが、1Fのみで展示を行っていた前回に比べ、今回はB1Fまでフロアが拡張され、充実の展示でした。
AKG,Philipsなどの有名ドコロから、城下工業などのマニアックなブランドまで展開していました。
今回は、聴いて回ったところを紹介しようと思います。(うろ覚えですが)

 

Fostex(フォスター電機)
試聴したのは、TH-5W,TH-7W,TH900,T40RPmkII

TH-5W,TH-7W
TH-5Wは低音寄り。TH-5W→TH-7Wへ切り替えると、突然音がスッキリした印象。Fostex独特の「コシ」が感じられ、ノリよく聴ける。好み。

TH900
いわゆる「テスラドライバー」という磁力の強いユニットを採用している製品として、Beyerdynamicの”T5p”などがあるが、それと比べて低音が少し多く、柔らかい印象。しっとり聴くには良い感じ。打ち込み系にはあまり合わないかな?

T40RPmkII
スッキリと、おとなしい音。TH-7Wよりも広がりがあり、繊細。ノリも割と良い。

 

radius

試聴したのは、HP-NHR21,HP-TWF12
それと、iPhone用DAC AL-LCH91 も聴きました

HP-NHR21
一聴して思ったのは、鋭い音で凄みが有る。でも聴き疲れしないという不思議な音。そして低音もかなり出る。ブルブルする感じは、PioneerのSE-CX9と同じ。
同軸上にツイーターとウーファーが並ぶ独特のデュアルドライバーを使用しているらしいです。それと、担当の方によれば、イヤーピースのはめ具合を2段階に調節できるらしく、それによって低域の出方が変わるそう。
音数が増えてもハッキリと鳴らし分ける感じはマルチドライバーらしい。ただ、自分としては少しこのイヤホンの固有音のような「味付け」があり、まとまりに欠けるような気がしました。

HP-TWF12
radiusのロングセラー商品とのこと。こちらはまとまり感がでて、音数が増えた時に前後の奥行きの違いがわかるような感じがしました。

AL-LCH91
最初はiPhoneからのバスパワーでどれだけ鳴るのか半信半疑でしたが、視聴してみてビックリ。これならFiio X3要らないじゃん、と思うほど鋭く力強い音が出ました。

 

Audio Technica
視聴したのは、MSR-7のオヤイデリケーブル品。PCOCC-A
MSR-7は前からSONYのMDR-1Aとの比較で聴いていて、カチッとした解像度の高い音がするという印象でした。
今回のリケーブル品は、それに更に磨きがかかり、雑味が減ったような印象。
このPCOCC-Aという線材は、日本で唯一生産していた工場が生産を中止したため、今市場にあるのは在庫品だけのようです。

 

城下工業(SOUND WARRIOR)
視聴したのは、SW-HP10
他にも、デスクトップコンポのSW Desktop-Audioを試聴しました。

SW-HP10
パッと見た感じ、高級ヘッドホンの会場にはふさわしくないほど安っぽい感じのデザインで、「大丈夫か?」と思いましたが、聴いてみると、「お、いいじゃん」と(笑
非常に癖がなく、広がり感がある優しい音でした。それでいて楽しく聴ける。
この後のコンポを視聴するとき、自分が持っていったヘッドホンではなくついこのSW-HP10に手が伸びてしまうほど。

SW Desktop-Audio
どうやら、CDプレーヤー(トランスポーター?)、クロックジェネレータ、ヘッドホンアンプ、スピーカーアンプの4段構成となっているようで、CDプレーヤーには44.1kHz以上の周波数へのアップコンバートの機能が搭載されていて、この周波数はクロックジェネレーターの方で指定するようです。ということは、このCDプレーヤーだけ買ってもアップコンバートはできない?
女性のジャズボーカル?を聴きましたが、出音の説得力に驚きました。艶があるとはこのことか、という感じ。アップコンバートを試してみると、艶はそのままスカスカになることなく、広がり感が出ました。自作オーディオでここまでの音が出せるんでしょうかね〜?いい製品だと思います。

 

以上、色々聴いて回りましたが、やっぱり各社の「色」のようなものが感じられると思います。社内の技術者の好みが、そのまま企業カラーとなって前に出てくるのでしょうね。
最後に、今回貴重なお話をお聞かせくださった各社担当者様、本当にありがとうございました。